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★イラン国立博物館の宝物が大挙来日!アケメネス朝ペルシャの黄金をたっぷりと 紀元前5000年からの文明を持ち、アレクサンドロスに滅ぼされた宮殿ペルセポリスで知られる古代ペルシャ。 日本では約50年ぶりの本格的なペルシャ展。「ペルシャ」のみをテーマとした展覧会は、実に貴重。 イラン国立博の目玉品黄金のリュトンも出品、 イスラム以前のペルシャを知る絶好の機会。
▼ペルシャはなぜペルシャ? ペルセポリスなどが造られた古代ペルシャの中心地「パールス」(現在はファールス州)に由来する。ペルセポリスは、「ペルシャ人の都」ということ。 一方、「イラン」は「アーリア人の国」という意味で、「パールス」がその昔外国から見た呼び名であったことから、現代のイランの人々は「イラン」という名称を好んでいる。 ▼古代ペルシャの宗教はゾロアスター教 現在はイスラム教国として知られるイラン。古代においては、ゾロアスター教が盛んだった。土着の信仰ではなく、ゾロアスターというれっきとした開祖がいる(生没年は不明)。天使はゾロアスター教から生まれたとか、ゾロアスター出身の神がローマで人気を呼び、それがイエス・キリストにつながっていったなど、豊富な言い伝えを持つ。ペルシャの土地では、その後イスラム教が盛んになっていったが、現在も世界中にゾロアスター教徒が点在している。 ▼世紀の盗掘事件!「洞窟遺宝」とは? 1980年代の終わり、イランの文化遺産機構(ICHO)が西イランの洞窟を調査したところ、多数の金銀製品が見つかった。その発見はただちに地元の盗掘家たちに知られるところとなり、ICHOが次回調査に訪れたときには、洞窟はほとんど空っぽ。貴重な遺物は闇のディーラーたちによって世界中に散逸したという(日本にも流れたというウワサが!) ICHOが回収した遺物の一部が、今回の展覧会でも公開されている。一方、洞窟にあったはずの幻のコレクションは「洞窟遺宝」という名で知られ、現在でも世界中で捜索が行われているとか・・・。
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