ポンペイ・トリビア集

▼ポンペイはローマではなかった?!
元々、独自の民族が都市を築いていたが、紀元前89年、ローマの将軍に占領された。その後はローマの植民都市となったものの、基本的に住んでいたのはローマ人というよりポンペイ人。

▼ポンペイは港町だった
今は内陸に位置しているが、かつては海に面した港町だった。そう考えると、多くの店が並び、商業地として繁栄していたというのもうなずける。娼館が繁盛していたのも、港町ならではだったのかもしれない。

▼ポンペイは一昼夜にして消滅した
紀元後79年の8月24日午前10時ごろ、ヴェスヴィオ山が突然噴火。火の粉が高く舞い、空は黒雲に覆われたという。午後４時ごろまでには、火山灰が人間の腰の高さにまで降り積もった。火山は11時間以上に渡って噴火し続け、真夜中頃、すさまじい量の火砕流が襲い、朝までには街はほぼ埋め尽くされた。なお、市民は全滅というわけではなく、埋没前に逃れることができた人も多かったそうだ。

▼ポンペイは後から見つかった
ポンペイと同じときにヴェスヴィオ山の噴火に埋もれた都市に、エルコラーノ（当時のヘルクラネウム）がある。1738年、ナポリ王の宮殿建設に携わっていた労働者が、たまたまその遺構を見つけた。その後本格的な考古学調査が行われるようになり、約10年後に近くにあったポンペイも発掘されたというわけである。

▼ポンペイは未成年禁止?!
ポンペイから出土した壁画の多くは、ナポリ国立考古学博物館に納められたが、その性的描写があまりにも露骨ということで、一部は特別室にしまいこまれることになった。それらが本格的に公開されるようになったのは、なんと2000年になってから。しかも現在も、未成年者は保護者の同行か見学許可の書類が必要とのこと。